能見台ゆ〜かり整骨院症例ブログ「捻挫、打撲や腰痛など痛みの改善」
2020.08.02
早めの受診が”早期回復”への近道です!《足首の捻挫》
たかが捻挫と思いがちですが・・・
日常生活で多くの人が、足首のねんざを経験していると思います。大したことないと自己判断し、放置すると意外に治るまでに時間を要する「足関節内反捻挫(そっかんせつないはんねんざ)」について。
内反捻挫とは「足首を内側にひねってしまった捻挫」です。足首の捻挫の約8割が、内反捻挫で、主に前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)、踵腓靭帯(しょうひじんたい)、後距腓靭帯(こうきょひじんたい)を損傷することが多く、ひどいものだと骨折を伴う場合もあり、損傷の重症度合いは様々です。
「足を捻挫するとクセになる」と聞いたことはないでしょうか?
痛くないから大丈夫、腫れていないから大丈夫、歩けるから大丈夫と治療をせずに放置すると捻挫をしやすい足になってしまいます。また、足が内側に反ったままになると正しい歩行ができなくなり、腰の痛みや巻き爪の原因となることもありますので、症状が軽度でも適切な治療を受けることをおすすめします。
この記事でわかること
1.足関節内反捻挫(そっかんせつないはんねんざ)の症例
自身の経験をもとに早期治療、早期回復・・・40代Kさんの場合
雨の日に砂利道を歩行中、砂利に足を取られグキッと足を捻ってしまった患者さんです。
Kさんは以前にも足関節の捻挫で来院されたこともあり、その時は1週間程自宅で湿布を貼って、様子を見てから来院されました。
この時は、初回処置をするタイミングが遅かった為に、治るまでに2ヶ月以上かかりました。私の「ケガをして24時間以上経過しても痛みが引かなければ、自分の力だけでは治らないですよ」とお伝えしたことを覚えていてくれて、今回は大変良いタイミングで初回処置ができ、早期回復することができました。
受傷から3時間で来院
ケガをしてから72時間以内に適切な処置をすることが早期回復への近道です。
早めの受診が良いと言いましたが、ベストなタイミングは捻挫した直後です。背受傷後72時間、3日以内に初回処置を受けられた方が、患部の治りが早いです。
Kさんは、受傷から3時間程で来院されました。
患部を視診、触診すると足関節は内側に反り、踵が内側に向いていました。これを見たKさんもさすがにやっちゃいましたねと苦笑い。
患部の腫れ熱感があり、前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)、踵腓靭帯(しょうひじんたい)に触ると足を引っ込めるくらいの痛みを感じていました。足をつくと痛みが走り歩行は少し足を引きずっていました。腫れ具合と圧痛から損傷の程度は2度の捻挫と判断。
足の関節を整復して正しい位置に
施術方法は、まず内側に反ってしまった足の関節を整復して正しい位置に戻します。
整復をすることで関節の位置が正しい位置に戻るので、自発痛(じっとしてても感じる痛み)が一気に改善されます。骨・関節の位置を正常な位置に戻すことによって、腫れ、炎症も引きやすくなります。
さらに、痛みの軽減と組織の修復を促す為にハイボルトの電気治療も併用し、包帯で固定をして初回処置、今日の施術は終了です。この包帯固定も早期回復の為には重要なポイントなのです。
整復+ハイボルト+包帯の最強の組み合わせ
翌日に来院して頂き、患部の状態を診ると、熱感、腫脹ともに6割程度減っていて、歩行時の痛みも半分程にまで軽減していました。整復+ハイボルト+包帯の組み合わせ最強です。
組織の修復には時間がかかるので今後の施術計画をご提案。初診日から1週間の間は、出来るだけ来院して頂きました。
6回の施術(約10日間)で包帯除去、8回の施術(約2週間)で、走ることを除く、日常生活動作は問題な約4週間の施術いくらいまで回復できました。
Kさん普段運動をされているので、前距腓靭帯の痛みが少し残っていた事と捻挫がクセになることが心配なのでさらに約4週間の施術で治癒となりました。
2.捻挫を侮らず、整復や固定などきちんとした治療が大事!
早期回復のためのポイント
- 適切な処置を早めに受ける
- 症状が軽いからと放置しない
- 日頃からストレッチなどで適度に関節を動かし関節の柔軟性をつける
- 有酸素運動や体幹トレーニングで身体を支えられる力をつける(インナーマッスル強化)
同じ怪我でも治療のタイミングで治癒までの時間が違います。捻挫を侮らず、整復や固定などきちんとした治療できちんと治しすことが大切です。