能見台ゆ〜かり整骨院症例ブログ「スポーツや日常の怪我」
2020.08.01
腰に針を刺されたような激痛《ぎっくり腰》
30代に多いぎっくり腰
整骨院、接骨院では腰痛を訴えて来院される患者様が多く、整骨院に来院する理由1位、2位は「腰痛症状」です。
特にギックリ腰(急性腰痛症)の患者様が多く、統計的には40歳・50歳代よりも、明らかに30歳代次いで20歳代のギックリ腰になる患者様が多いのです。
内科疾患を原因とする場合を除いた腰痛症の多くは、インナーマッスルの筋力の低下により、背骨や骨盤を支えられなくなり、腰周辺の筋肉に負担がかかる事で起こります。
仕事などで忙しく、年々運動をしなくなる事によって、筋力が低下する事、関節の動きが悪くなる事、睡眠不足など、腰痛症の原因は、様々ありますが、根本的な問題は、「筋力低下」なのです。
この記事でわかること
1.ぎっくり腰の症例
腰に針を刺されたような激痛30歳代後半 男性の症例。
運送業をしているAさんは、仕事柄前かがみの体勢で荷物を持つ、走る、車を運転するといった、毎日、身体を使う事が多い仕事で、3〜4ヶ月前から腰にハリ感は感じていましたが、今朝顔を洗おうと前屈みになった際、腰に針を刺されたような激痛が走り来院されました。
まずは、炎症性に痛みをとることから。
まず炎症性の腰の痛みを取る事を目的としたマッサージと電気治療(ハイボルト)を行いました。
次に、背骨のねじれと骨盤に歪みを取る事を目的にした整復を行い、整復をした後は「前屈みになったときの痛みは残っているが、顔を洗う時や靴を履く時の前屈みの痛みは大分減った」と喜んでおられました。
腰の痛みの軽減後、筋肉調整
骨格がある程度、改善されたので、次に筋肉の治療を行い、筋肉の硬さや腰の重だるさを改善させながら、また整復を行いました。
15回、約1ヶ月間の施術結果は体幹の前屈、後屈の可動域が上がっており痛み症状もほぼ無く、ハリ感と重だるさが若干残っている程度でした。
現在もAさんは通院中でハリ感と重だるさを改善する施術を受けていただいていますが、仕事をする上では少々不安ははあるそいうですが、日常生活は快適に過ごすことができています。
2.ぎっくり腰の予防には姿勢の改善と運動習慣。
長年の腰痛やギックリ腰の根本原因として多くの場合、「骨盤の歪み、背骨のねじれ」がそもそもあって、たまたま前屈をした際、たまたま身体をねじった際に、痛みや症状が出る事が多く、今回のAさんも骨盤の歪みと背骨のねじれがありました。
やはり、良い姿勢というのはとても大事で、とくに身体を使う仕事をしている方や、過去に運動をやられていた方などは、「自分は大丈夫!」と思いがちですが、筋肉量の低下や、関節の動く範囲(可動域)は年々減少していきますので、定期的な運動習慣を身につけていただくのが、良いと思います。
初回の時と比べてAさんの猫背も改善しており、Aさん自身も「背筋が伸びる感じが出てきた。今まで自分がすごい猫背だったが分かった。」と実感してもらう事ができました。
患者さんを施術するにあたってただ腰痛を改善させるだけでは無く、痛みや症状をくり返さない身体になっていただきたいので、これからも日常生活動作の指導や運動指導を続け、患者様お一人おひとりに「運動習慣」を身につけてもらえるようサポートすることが大事だと感じさせられた症例でした。